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2022年9月27日火曜日

「公文書管理を考える」と題した国際日本文化研究センター准教授 磯田道史氏(いそだ みちふみ)の講演は、非常に勉強になります。

2018年6月、日本記者クラブにて、「公文書管理を考える」と題したシリーズの公聴会が行われた公開動画です。その4回目に、国際日本文化研究センター准教授 磯田道史氏(いそだ みちふみ)の講演が行われました。文書管理と、印判について歴史的経緯を発表されています。磯田氏は、永年に渡り、NHKの歴史番組を担当されていますので、ご存知の方も多いと思います。

非常に勉強になる講話ですので、皆さんのご参考のために紹介しておきます。

公文書管理について、如何に厳格に行われてきたのかを知る、非常に良いお話しです。今、私たちが目にすることができる、過去の文書は、それを守り続けてきたからであり、整理されていたからであり、また、正確に記録されていたから、過去を遡る事ができるのです。これそのものが、素晴らしい事だと思います。

また、今現在のように、過去は、簡単にどこそこの文書が閲覧できた訳ではなく、このことも、知っておくべき事だと思います。その意味では、文書管理の難しい時代、平和であった江戸時代においても、固有所蔵の文書を見ることは非常に難しく、それでも歴史編纂をを行う事は、非常に難しいことだったことが判ります。

過去の経緯を知り、私たちがこれを受け継いで、次の世代に渡す事は、大きな意義があり、非常に大切な事だと思います。

 



2018年10月19日金曜日

【貴重な資料映像】日本陸軍 最前線の中隊本部の様子

ユーチューブを見ていて見つけました。中国大陸での実際の中隊本部の様子です。この映像の解説には、「中支那派遣軍第11軍。最前線の中隊本部の様子。生々しいドキュメンタリー。」と短くあります。

 刻々と変わる様子を把握しながら、必要な手立てを講じるために、控えている将校に次々と指示を与えています。また、現場から状況を伝えに来る伝令。それを聞き、地図を見、立体的に状況を把握していく中隊長。

出入口の外には、馬や犬、忙しく動く兵。大砲と機関銃の音は、四六時中聞こえています。また、小隊長なのか、担架で運ばれて来て、中隊長以下、将校がその様子を見に行きます。戦死したのかもしれません。

場面の最後は、本部を移動させます。後退では無く、戦況が好転したのか、前進させるようです。

戦国時代の本陣もこれに近い感じだったかもしれません。もっとも、大砲や機関銃を主体にした戦い方ではなかったので、高いとこから見下ろして、状況を把握していたのでしょう。鉄砲玉もそんなに遠くまで飛びませんので、もっとオープンな空間で指揮をしていたのかもしれません。
 しかし、伝令が来たり、出したり、という状況は同じで、そういう連絡や状況把握の仕方は、そんなに変わらないでしょう。

いずれにしても、実際の指揮所の様子が映像で残っていたのは、大変貴重だと思います。




2012年11月29日木曜日

徳川幕末頃の武士の写真

ちょっとたまには、視覚的な話題をひとつ。

江戸時代の終わりの頃から、明治時代にかけて、外国人向けのおみやげに武士の写真も人気がありました。白黒写真に着色してあります。

最近の日本ブームで再び脚光を浴びていますが、インターネットの時代になってそれが益々加速しているようです。外国人たちがこの写真を見て、色々とコメントをしていますが、それらを読むのも楽しいです。

Samurai Photographs of the Nineteenth Century 


 


百年前の日本人【Japanese 100 years ago】
※こちらは明治から大正にかけての庶民の様子です。


私が学生の頃、この白黒画像に着色すると何か独特の雰囲気を感じ、好きでした。白黒写真を使った作品も作っていました。

さて、画像の事です。近世と中世とはちょっと違うところもあるでしょうが、大変参考になります。資料映像としてご覧下さい。